診療案内カウンセリング
目的・対象となる方
カウンセリングについてどんなイメージがあるでしょうか?何を目的に行うのか、誰が対象となるのか。 おそらく人それぞれ様々なイメージが浮かんでくるのではないかと思います。当院で提供できるカウンセリングについて述べてみたいと思います。
カウンセリングは、心の悩みやつらい問題について話し、自分自身について理解を深め、どうすればよいか一緒に考えるやり方です。 かかりつけの主治医にご相談いただいた上で実施しております。悩みや問題が良い方向へ向かうのであれば、どんな道のりを歩んでも良いと思います。 そして、その道のりのひとつにカウンセリングがあります。第三者だから話せること、見えてくることがあります。たとえば下記のような思いはないでしょうか。
- 大事な決断など、葛藤があって解決できないと感じている。
- 自分ではどうしようもない不安に苦しんでいる。
- 対人関係や家族関係に悩んでいる。
- 普通の人と自分は違うかもしれない、と思い悩んでいる。
- 生き生きと物事を楽しめずむなしい気持ちで過ごしている。
- 自信がもてず、いつも不安がつきない。
- 感情の浮き沈みが大きくてしんどい。
- 学校や会社に行くのがつらいと感じる。
- 何かがうまくいっていない、と漠然と感じる。
- 本音をオープンにすることができない。
…等々、こうした思いを持っている方をお待ちしております。ご自分が対象となるかどうかわからない場合もあるかと思いますので、その際もどうぞご相談ください。
カウンセリングについて
悩みを打ち明けるのは、深刻であるほどためらわれるものです。なるべく自分の力で解決したいと思う時もありますし、誰かに手っ取り早く解決してもらいたい時もあると思います。そして、いよいよカウンセリングを受けてみようか考える時もあるかもしれません。
カウンセリングを受けるにしても「カウンセリングって効果があるの?」と思われるかもしれません。その他にも「カウンセラーってどんな人だろう」「こんなことで悩んで情けないと思われないだろうか」「どんな扱いを受けるんだろう?」「変な物を買わされたりしないかな?」「頼んだら必ず受けないといけないのではないか」「一生続けないといけないの?」「そもそもうまく話せる自信がない」等々、色々な思いもあると思います。
これら思いが出ることは自然なことと思います。カウンセリングをためらう時は、その気持ちもどうか大事にしてください。ためらう気持ちも大事にしつつ、受けるかどうかじっくり決めていただければと思います。
カウンセリングを受けた経験がない方は「何度か受けてみて考える」という方法をお勧めしています。実際に体験して、良いようならご活用ください。
精神科医療とカウンセリング
精神科への期待のひとつに「じっくり話を聴いてほしい」があるように思われます。ところが「それは非常に難しい」という現実があります。精神科の診察は、初診を除くと短時間で済む場合が多いのです。というのも、日本は国民皆保険制度があり、医師には応召義務が課せられています(医師法19条)。つまり日本の医師は「治療を求めるすべての患者さんを平等に治療する」という責務を負っているのです。そのため診察は短時間で精神症状や現実問題に対して合理的かつ手際よく対応する必要が生じていると言えます。
- 備考
- ただし応召義務には例外が3つあり「①緊急性がない」「②診療を求められたのが診療時間外である」「③患者との信頼関係が築けない」が挙げられています。
視点を変えると「じっくり話を聴いてほしい」という期待に沿うためには「医師だけでは達成が難しい」と言えます。ここに心理師の存在意義が生じてきます。医師が示した合理的な道筋をわかった上で動けない場合があります。いわば「頭でわかっていても気持ちがついてこない」状況です。この場合、じっくり時間をかけて状況を整理することで、徐々に気持ちが変わり、解決へ向けて動き出せる場合があることも事実です。診察だけでなくカウンセリングも併用することで「感情・気持ち」に焦点を当てることで効果を発揮できる側面があると考えます。このように、診察は「合理性」を、カウンセリングは「感情・気持ち」を重視して両輪のごとく機能することを期待していると考えます。
料金について(自由診療)
- 20歳未満
- 無料
- 20歳以上
- 50分
- 5,500円
- 30分
- 3,300円
- 変更、キャンセルの場合はお手数ですが事前にご連絡ください。
- 生活保護・障害年金・母子手当等を受給の方で、なおかつ診察・検査結果から医師・心理士の両職が「カウンセリングが必要」と判断した場合、無料で実施する場合があるのでご相談ください。